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宇都宮歴史散策のすすめ。

 

 秋本番の霜月11月。気持のいい秋空や紅葉に誘われて、平安の武将で栃木のヒーロー「藤原秀郷」が昔歩いたであろう、宇都宮の歴史散歩をしてみましょう。宇都宮二荒山神社をスタートし、百目鬼通り〜蒲生神社〜大いちょう〜宇都宮城址でゴール。ゆっくり巡っても2〜3時間の散歩です。「二荒山神社」で礼式に従って参拝し社頭の由緒書きを読みます。そこには、創建年や祭祀の神々の名と並び参拝した歴代の武将の名が記され、その筆頭に藤原秀郷の名があります。源義家、源頼朝、最後に徳川家康など有名な武将の名も見えます。次の「百目鬼通り」は、二荒山神社の北を東西に通る小道。秀郷による伝説の鬼退治の舞台で、その伝承が通り名の由来です。「蒲生神社」は、県庁の北東にあり、江戸時代末期の古墳の研究者で、前方後円墳の名称を付けたことで有名な蒲生君平を祀っている神社です。君平は、宇都宮の礎をつくった宇都宮氏の末裔で、会津若松藩92万石の名君といわれ、藤原秀郷を祖とする蒲生氏郷の子孫といわれています。次の「大いちょう」は江戸時代からある名木で、根元の塚は宇都宮城の土塁の跡として貴重な史跡です。そしてゴールは「宇都宮城址」。築城は平安後期頃に藤原秀郷とも藤原宗円ともいわれ、その後、藤原氏の同族である宇都宮氏が城主となり、百人一首の成立に深く関わったり、鎌倉幕府の有力な御家人となったり、文化や政治に大きな実績を残した名城でした。当時の本丸を中心に一部の櫓を再現してあり、遠く武士の時代を忍ぶことが出来ます。気軽な短い散歩ですが、宇都宮の歴史の一端を感じる事ができるのではないでしょうか。次の休日に、是非お勧めします。


2019.11月

文 栃木の武将藤原秀郷をヒーローにする会 局長/岡田 康男

イラスト デザイナー/田代夏子

 

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