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我が家のご先祖や日本の歴史に思いを馳せよう!
【我が家のご先祖や日本の歴史に思いを馳せよう!】
多少秋の気配を感じるようになりましたが、まだまだ夏のような陽射しもある9月は、夏と秋の境目の季節で、別名、長月(ながつき)とも呼びます。
その名の由来は、夜が長くなってくる季節で「夜長月(よながつき)」からきたという説が最も有力ですが、他に「稲刈月(いねかりづき)」が「ねかづき」となり「ながつき」となったという説、「稲熟月(いねあがりづき)」が略されたものという説もあるようです。
また9月はお彼岸の月でもあります。
太陽が真東から上がって真西に沈み、昼と夜の長さが同じになる秋分の日を中心に前後3日の計7日間を「彼岸」と呼び、古来この期間に仏様の供養をすると極楽浄土へ行くことが出来る、と考えられた仏教の信仰で、本来は仏教の言葉で、三途の川をはさんで、我々が住んでいる世界を「此岸(しがん)」、そして向こう側の仏様の世界を「彼岸(ひがん)」ということから生まれた歳時記です。
私たちの世界「此岸」にあふれる様々な煩悩や苦しみ、欲といったものから逃れ自由になるために、「悟る」ということが大切とされ、煩悩を脱したこの境地のことを「彼岸」と言います。この思想がやがて、ご先祖様を崇拝するという習慣と結びついていくことで、「此岸」と「彼岸」の世界感を表す催事として生まれたのが「お彼岸」です。
みなさんも、ご先祖の供養とともに藤原秀郷など地元の歴史にも思いを馳せて、今年のお彼岸を過ごしてみませんか。
2021年9月1日
文 栃木の武将藤原秀郷をヒーローにする会 局長:岡田康男 イラスト/みやもとデザイナー:鈴木絢女
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