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「いざ鎌倉!」を知っていますか?

 

【「いざ鎌倉!」を知っていますか?】


10月になって秋も本番、さすがに過ごしやすくなってきました。


10月の別名は神無月(かんなづき)。その説はいろいろありますが、平安時代から民間に伝承してきた有名な説では、出雲国の出雲大社に全国の八百万の神様が集まって一年のことを話し合い、男女の縁組を決めたりするため、出雲国以外には神様がいなくなるから、といわれています。逆に出雲では神在月(かみありづき)というそうです。


そんな秋のひと月、気候も良く、気持ちも集中しやすいので、地元栃木の伝承話などを紐解いてはいかがでしょうか。


みなさんは「いざ鎌倉!」という言葉をご存知でしょう。

今ではほとんどの人が知っている「いざ鎌倉!」という言葉は、佐野を領地とした佐野氏の当主・佐野源左衛門常世をモデルとして能・謡曲でも伝えられている「鉢の木物語」が出典となった言葉で、その後の武士たちの気概や心構えの原点になった考え方です。


常世は藤原秀郷の九世の子孫で鎌倉時代中期の武将です。この時代、佐野氏としては恵まれない雌伏の期間でしたが、この常世の行動を契機として再び大名に取り立てられた、という有名な話です。


過ごしやすい秋の夜長、時には歴史の伝承にふれて想いを馳せるのはいかがでしょうか?


「鉢の木物語」は、ポータルサイト「坂東武士図鑑」に掲載されています。ぜひご覧ください。




2021年10月1日

文 運営事務局 一般社団法人 武将伝説 理事:岡田康男 イラスト/みやもとデザイナー:田口義尚


 

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