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佐野支部主催 第11回歴史さんぽ 佐野編『平安末期秀郷流足利氏の名残りと秀郷人形劇鑑賞』-2024年10月5日開催





「栃木の武将『藤原秀郷』をヒーローにする会」第11回歴史さんぽ 佐野編

『平安末期秀郷流足利氏の名残りと秀郷人形劇鑑賞』を開催しました。


先週に引き続き、今回も当会佐野支部の案内で、秀郷流藤姓足利氏由縁の社寺参拝と、佐野市郷土博物館で秀郷流佐野氏の展示を見学しました。解説は佐野支部・永島さんです。




佐野氏の祖、足利有綱の創建の『鞍掛神社』

当会でも何度か紹介している『鞍掛神社』。

『秀郷大百足退治』の胴羽目彫刻が素晴らしく、地域の方が守っている神社。







藤原秀郷の創建とされる『三騎神社』

関東平野が見渡せる里山の斜面に建つ神社は、案内人の永島さんのご実家でもあり、貴重な品々を拝見。

三騎の由来は足利忠綱、鞍掛の足利有綱、小野寺通綱が祀られていることから。




藤性足利氏三代目家綱の開山した『安楽寺』

太宰府から移築されたというこちらの寺は、足利家綱が朝鮮との親善相撲大会で活躍した恩賞として後白河天皇より賜ったとのこと。

仁王門の木造金剛力士像は、鎌倉時代『興福寺』を拠点とした名仏師『運慶』作と言われる迫力満点の像。

また、市指定有形文化財の天明鋳物の銅鐘も必見です。





いずれも観光地としては紹介されていない、知られざる名所。

ご先祖を敬う行き届いた管理に敬意を表すと共に、知られざる名所の維持に寄与する活動の必要を感じました。






名店『おぐら屋』の佐野らーめん

昼食は佐野ラーメンの一番店、『おぐら屋』さんへ。

折角なのでチャーシューメンと餃子をオーダー。鰹のきいた品のあるスープとボリュームたっぷりのちぢれ麺。餃子も餡がパンパンでしたが、ぺろりといける流石の名店です。

(写真のメニューは【ラーメン】です)




佐野市の歴史と文化を知る、佐野郷土博物館

最後に訪れたのは佐野郷土博物館。

当会のメンバーが演じる、秀郷大百足退治の人形劇と、第78回企画展『戦国時代を生き抜いた佐野氏と唐沢山城』を鑑賞しました。



秀郷人形劇

人形劇の公演は会友のハープ演奏と朗読劇からスタート。

生演奏の音色と語り部さんの声が心地良いです。


そして、いよいよ人形劇本番へ。

秀郷や大百足の造形が見事なお人形が活き活きと動きます。

大百足が客席から登場したシーンでは、その迫力に会場も盛り上がっていました。

こうした公演を通して、子供たちにも地域の英雄伝説を分かりやすく伝えていけると良いですね!

練習を重ねてきた会友の皆様お疲れ様でした。



佐野氏のお宝大発見!

佐野市郷土博物館の企画展、「戦国時代を生き抜いた佐野氏と唐沢山城」を拝見。

戦国時代の佐野氏は豊臣大名になりますが、徳川氏からの交流依頼を裏付ける書状が新たに発見されました。

豊臣・徳川・上杉と名だたる名将と交わした書状の数々が展示され、北関東の要所としての唐沢山城や佐野氏の重要性が裏付けされています。


佐野氏や唐沢山城の調査を長年続けている出居事務局長からは、畳2畳ほどもある唐沢山城の古地図(国会図書館蔵)の解説と、佐野への愛を深く感じるお話をいただきました。


他にも、入口を入ってすぐのロビーには、佐野氏の外交官、天徳寺宝衍(佐野 房綱)の龍綺(りゅうき)兜の展示も。

佐野市を形成してきた佐野氏を深く知ることのできる展示になっていました。


先祖を敬い伝えていくことが人の生きる支えとなる事を感じる一日でした。



雨の中ご参加くださったみなさま、今回のイベントにご協力いただいたみなさま、誠にありがとうございました!




【補足】

足利氏と言えば『足利尊氏』を思い浮かべる事と思いますが、足利尊氏の本名は「源」です。多くの武将は所領を名乗りますので、源氏の前に足利を所領としていていた足利氏は秀郷子孫の『藤姓足利氏』。

秀郷子孫の「藤原氏族」は他にも、佐野氏・小山氏・長沼氏・結城氏・皆川氏・那須氏など県内だけでも多数存在します。

藤姓足利氏については、当会の水野顧問のコラムでも、小山氏との関係も含めて解説していますのでご覧ください。




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