〈桜×秀郷〉特別コラム「とちぎの桜は名所揃い!!」
【とちぎの桜は名所揃い!!】
栃木や宇都宮には、歴史にまつわる桜の名所がたくさんあります。
前述のコラムで書いた「西行桜」はもちろん名桜として有名です。
ほかにオススメの桜としては、まずは日頃から親しくお参りしている二荒山神社があります。街ナカのビルに谷間に春の一瞬だけ咲く桜の景色は、見事な風景でちょっとした穴場の様相です。石段脇の早咲き桜から始まり本殿周りから裏参道まで、結構たくさんの桜がありますが、中でも石段上境内の神門を入った右側の古木桜は本当に見事で、枝越しの本殿の姿は一年でこの時しか見られない身近な穴場です。
平将門の乱の平定に向かう際、二荒山神社に戦勝祈願をしたという武士の始まりのひとり藤原秀郷も、この桜の情景を見たのでしょうか。平安の時代と現代とでは、様子も桜も違うのでしょうが、同じように満開の桜を見物したのではないか、と想像するだけでまた楽しくなって来ます。
他にも歴史に絡む桜としては、藤原秀郷の築城と伝えられる唐沢山城趾とそこの創建された唐澤山神社や秀郷子孫小山氏の祇園城跡、宇都宮城址公園、鹿沼城跡公園、皆川城址公園など、時代を育んできた各地の史跡の桜にも素晴らしいものが多くあります。
また、普段私たちか生活している街ナカで私のお勧めのお花見スポットといえば、まず定番の八幡山公園。昔から変わらず今もやはり見事な桜群です。
二ヶ所目は鹿沼の「さつき大通り」、2kmほどの直線の大通り両側いっぱいに咲く桜並木は壮観の一言、車で通ると見とれて運転要注意です。
桜の並木なら、桜のトンネルを通れる「日光街道」。
宮金次郎が掘削したといわれる新川沿いの桜並木も見事です。
まだまだ新型コロナはおさまりませんが、対策をしっかりとって、ディスタンスに留意して、桜と歴史を楽しんで見てはいかがでしょうか。
▼前回のコラム〈桜×秀郷〉特別コラム「とちぎの桜。秀郷も西行も与一も見た!」
2022年4月2日
文 岡田 康男
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